Fireflyとは
FireflyはAdobeが開発した画像生成AIです。
生成AIはクリエイターの仕事と奪うのではないかと危惧されることもありますが、Adobe Fireflyはクリエイター側の立場になって、誰もが自分の自然な創造性を存分に表現できるようにすることを目標に開発された生成AIです。
Fireflyの料金
Fireflyプレミアムプランの価格は月680円です。毎月100生成クレジット利用可能です。
Fireflyを単独で契約をしなくても、他のアプリを利用していれば生成AIの機能を利用することができます。
生成クレジット | 月額 | |
無料プラン | 毎月25クレジット | 無料 |
Fireflyプレミアムプラン | 毎月100クレジット | 680円 |
フォトプラン | 毎月100クレジット | 2380円 |
単体プラン (Illustrator、Premier Proなど) | 毎月500クレジット | 3280円 |
Adobe Stock | 毎月500クレジット | 3828円~ |
コンプリートプラン | 毎月1000クレジット | 7780円 |
学習データの著作権について
生成AIは開発過程で大量の画像を必要とすることは周知の通りです。多くの生成AIは学習過程に利用した画像が著作権に問題があるのではないかと疑問視されていました。
Adobe Fireflyの開発過程で利用された画像は以下のものです。
- 著作権の有効期限が切れたコンテンツ
- ライセンスがオープンにされている作品
- クリエイターの許可を得たAdobe Stockの画像
著作権で保護された画像を不当に利用していないことから、著作権の問題をクリアにした生成AIといえます。
詳しくは Adobe Firefly を適切に活用するための著作権との付き合い方 をご覧下さい
使い方
アプリケーションの使い方はとても直感的です。fireflyのアプリにはこちらのからアクセスできます。
ここでは「毛長種の猫の親子が庭で寝ている」というプロンプトで生成してみました。

このように4枚の画像が生成されます。クオリティーもかなり良いです。
Fireflyはプロンプトの他にも画面左側にあるプロパティを調整して生成する画像に変更を加えることができます。
縦横比
正方形、4:3など比率を変更できます。
合成
他の写真と合成が可能です。
スタイル
フィルターのような効果を演出できます。
Fireflyの特徴としては長いプロンプトで画像を作成するというより、こういったプロパティを変更することで同じプロンプトでも、全く異なった作品を作ることができる点です。
編集も可能
画像をクリックすると下のようなダイアログが出てきます。

作成した画像もFireflyのアプリの中で編集が可能です。また、Adobe Expressと連動しているので、生成した画像を利用してデザインをすることも可能です。
右上をクリックでダウンロードできます。
他のアプリにも搭載されている
先ほど紹介したものはFireflyの単独のアプリケーションでしたが、Illustratorにはベクター生成機能(ベータ版)が搭載されています。
利用方法はまず矩形ツールなどでオブジェクトを描画します。下にあるコンテキストバーにプロンプトを入力します。ここでは「クールなスポーツカー」と入力しました。

プロパティパネルにバリエーションが表示されるので好きなものを選べます。また、Fireflyアプリ同様にプロパティを変更することで同じプロンプトでも、全く異なった作品を作ることができます。
また、Illustratorには生成再配色という機能も搭載されています。従来の再配色の機能をプロンプトで指定して行うことができるようになりました。
Photoshopには拡張生成、拡張塗りつぶしの機能が搭載されています。
拡張生成の使い方を説明します。画像を読み込んだら切り取りツールでキャンバスを広げます。
コンテキストバーは空欄にして「生成」ボタンを押すだけです。画像のサイズがもう少しほしいときにとても便利な機能です。

また、2024年7月からテキストから画像を生成する機能が追加されました。
つまり、PhotoshopのなかでもFireflyのアプリとほぼ同じようなことができるようになりました。編集メニューの「画像を生成」から機能を利用することができます。
生成クレジットの消費量
消費クレジット | |
テキストから画像 | 1クレジット |
拡張生成 | 1クレジット |
生成塗りつぶし | 1クレジット |
生成再配色 | 1クレジット |
ベクター生成 | 1クレジット |
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