タッチジェスチャーと同様にiPad版Illustratorの最も便利な機能と言ってもいいタッチショートカットについて説明します。
PC版のIllustratorにはShiftキーやAltキーがありますよね。しかしiPad版のIllustratorでは基本的にキーボードを利用しません。したがってShiftやAltキーに代わるものが必要です。それがここで紹介するタッチショートカットと思って下さい。
タッチショートカットとは
タッチショートカットとは画面内にある円の形をしたものを利用して特定の操作をショートカットするiPad版ならではの機能です。
二種類の状態

プライマリ
円をダブルタップするとプライマリの状態になります。円の中心部分が青くなっている状態です。
セカンダリ
プライマリの状態からさらに一度タップするとセカンダリの状態になります。円の周りが青く生っている状態です。さらにタッチすると元の状態に戻ります。
プライマリとセカンダリの状態では同じ操作をしても異なる結果になります。
ちなみに、
プライマリとは 「第一の」
セカンダリとは 「第二の」 といった意味です。
以下がショートカットの機能を表にまとめたものです。
ツール | プライマリ | セカンダリ |
移動 | XY軸上で移動 | コピー |
選択 | 選択範囲に追加 | グループ内を選択 |
ハンドルを編集 | ペアリングを解除 | ペアリングを設定 |
ポイントを選択 | 選択範囲に追加 | なし |
コーナーで拡大縮小 | 縦横比を固定して拡大縮小 | 中心点を基準に拡大縮小 |
サイドで拡大縮小 | 両サイドを拡大縮小 | なし |
回転 | 45度にスナップ | 10度にスナップ |
ハンドルをドラッグ | ペアリングを解除 | ポイントを移動 |
シェイプを作成 | 縦横比を固定してシェイプを描画 | 中心点を基準に縦横比を固定 |
レイヤーの選択 | 選択範囲に追加 | なし |
例えばプライマリの状態でオブジェクトを移動させると方向を固定して移動させることが出来ます。セカンダリの状態ではオブジェクトのコピーとなります。ざっくり言ってしまうと、プライマリの状態はShiftキーにセカンダリの状態はAltキーにあたります。(全ての操作がShiftやAltキーに当たるわけではありません。)
右上のタイトルバーの?マークのアイコン>タッチショートカットからも確認ができます。
是非タッチショートカットを使いこなして快適なiPadでの制作作業にお役立て下さい。
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