iPad Air第2世代は発売から年数が経過した今でも安価であることから人気のあるモデルです。本記事では、OSサポート状況やベンチマークの紹介、また初代iPad Airと比較しながら、第2世代が現在でも使えるかどうかを解説します。
iPad Air第2世代のスペック
以下はiPad Air 第2世代のスペックです。
項目 | iPad Air第2世代 |
---|---|
発売 | 2014年10月 |
ディスプレイ | 9.7インチ Retinaディスプレイ 反射防止コーティング フルラミネーション |
重量 | Wi-Fiモデル: 約437g Wi-Fi + Cellularモデル: 約444g |
OS | 最新のOSにアップデート不可、iPadOS 15が最終バージョン |
チップ | Apple A8X チップ |
メモリ | 2GB |
ストレージ | 16GB、64GB、128GB |
セキュリティ認証 | Touch ID(指紋認証) |
カメラ(背面) | 8MP |
動画撮影 | 最大1080p |
接続端子 | Lightningコネクタ 3.5mmヘッドホンジャック |
通信規格 | Wi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 セルラーモデルは4G LTE |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 |
Apple Pencil対応 | 非対応 |
キーボード | Smart Keyboard非対応 (Bluetoothキーボードは使用可能) |
価格(新品) | 日本国内では約60,000円~(発売当時) |
価格(中古) | 9,000円~30,000円(状態やストレージ容量により異なる) |
発売当時はハイエンドモデルとして評価されていましたが、最新のiPadと比較すると処理性能や機能面で劣る部分があります。しかし、日常的な用途であれば十分なスペックを備えています。
Wi-Fiモデル
Wi-Fi+cellularモデル
サポート状況
iPadOS15まで対応していますが、現在では最新OSのサポート対象から外れています。そのため、最新アプリは一部非対応のものもあります。
とはいえ、多くのアプリは問題なく動作します。ただ今後は利用できなくなるアプリも増えていくと思います。
iPad Air第2世代の外観、サイズ、重さ
iPad Air第2世代は、薄さ6.1mm、重量437g(Wi-Fiモデル)と非常に軽量で薄型です。初代iPad Airと比べて18%の薄型化しています。

一方で、新しいモデルと比較するとベゼル(画面の縁)がやや太めで、時代を感じる部分があります。ただし、実用性の面では大きな影響はありません。

9.7インチのサイズはiPadAir第3世代10.5インチと比べると少し小さく、サイズ感として、とても使いやすい印象です。

画像はゴールドのカラーです。背面はアルミ素材で落ち着いた感じですが、高級感があります。
パフォーマンス

Geekbenchスコアはシングルコアで約454点、マルチコアで約1074点。最新モデルに比べると劣りますが、ウェブブラウジングや動画視聴、電子書籍の閲覧など、日常的な用途であれば問題はほとんどありません。
一方、最新の3Dゲームや動画編集など、負荷の高いタスクでの利用はおすすめしません。
ディスプレイ
iPad Air第2世代のディスプレイは、反射防止コーティングが施されたRetinaディスプレイを採用しています。色彩表現が豊かで、電子書籍や映画鑑賞にも適しています。また、ディスプレイとガラスが一体化した「フルラミネーションディスプレイ」を採用しており、画面の視認性やタッチ操作の快適さが向上しています。
ただし、最新のiPadと比較すると、True Toneには対応していないため、色温度の自動調整はできません。
Apple Pencilは利用できない
iPad Air第2世代はApple Pencilに対応していません。ペンを利用する方はサードパーティーのスタイラスペンになります。
コネクタ

iPad Air第2世代はLightningコネクタを採用しています。充電やデータ転送に問題はありませんが、USB-Cを採用している最新モデルと比べると汎用性がやや劣ります。

機体の上部に3.5mmイヤホンジャックもあります。
カメラ

メインカメラは8MP、インカメラは1.2MPと、写真やビデオ通話に対応可能です。カメラ性能は最新モデルには及ばないものの、スナップ写真程度では十分な性能を持っています。
ストレージ容量:16GBはどうなのか
ストレージは16GBからです。16GBってどれくらいなのかというとはじめから入っているOSやアプリなどで、8GB以上あるので、実質使えるのは7GB程度になります。
ストレージは最大128GBまで選択可能ですが、最新のモデルと比べると少なめです。クラウドサービスを活用するか、ストレージの管理を工夫する必要があります。
Keyboardは対応している?
iPad Air第2世代はSmart Keyboardに対応していませんが、Bluetoothキーボードを利用することで入力作業が可能です。
iPad Air初代と比較
以下は「iPad Air 初代」「iPad Air 第2世代」の比較表です。
iPad Air 各世代の比較表
項目 | 初代 (iPad Air) | 第2世代 (iPad Air 2) |
---|---|---|
発売日 | 2013年11月 | 2014年10月 |
ディスプレイ | 9.7インチ Retinaディスプレイ | 9.7インチ Retinaディスプレイ 反射防止コーティング フルラミネーション |
重量 | Wi-Fiモデル: 約469g Wi-Fi + Cellularモデル: 約478g | Wi-Fiモデル: 約437g Wi-Fi + Cellularモデル: 約444g |
OS | 最新iOSにアップデート不可 iOS 12が最終 | 最新iOSにアップデート不可 iPadOS 15が最終 |
チップ | Apple A7 | Apple A8X |
メモリ | 1GB | 2GB |
ストレージ | 16GB、32GB、128GB | 16GB、64GB、128GB |
カメラ(背面) | 5MP | 8MP |
動画撮影 | 最大1080p | 最大1080p |
接続端子 | Lightningコネクタ 3.5mmヘッドホンジャック | Lightningコネクタ 3.5mmヘッドホンジャック |
通信規格 | Wi-Fi 4 Bluetooth 4.0 | Wi-Fi 5 Bluetooth 4.0 |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 | 最大10時間 |
Apple Pencil対応 | 非対応 | 非対応 |
キーボード | Smart Keyboard非対応 (Bluetoothキーボード使用可能) | Smart Keyboard非対応 (Bluetoothキーボード使用可能) |
参考価格(中古) | 5,000円~20,000円 | 9,000円~30,000円 |
Wi-Fiモデル
Wi-Fi+cellularモデル
サポートが終わった端末をどう利用するか
iPad Air 2のようなOSのサポートが終了した端末は、新しいOSにアップデートできないため、メインのデバイスとして使うのはリスクがありますが、特定の用途に絞って有効に活用することは可能です。以下のような利用方法がおすすめです。
デフォルトのウィジェット機能
iPadにはじめから入っているウィジェット機能ははOSのサポートが終了しても使い続けることができます。
- 時計
- メモ
- カレンダー
- マップ
- 天気予報
スマホよりも大画面で利用できるので、基本的な情報の管理にはピッタリです。
メディア端末として利用
書籍やビデオなどをダウンロードして視聴専用デバイスに
デジタルフォトフレーム
写真アプリを使って家族や旅行の写真を表示するデジタルフォトフレームとして利用可能です。また、カメラはネット接続しなくても利用可能です。
サブモニターとして
Sidecar機能は利用できませんが、サードパーティアプリ(spacedeskなど)を使用すれば、パソコンのサブディスプレイとして使えます。
オフライン作業用
文書作成やメモ、オフラインPDFリーダーとして活用できます。
こうした方法で、iPad Air 2を引き続き有効活用できます。
まとめ:iPad Air第2世代の良いところ、残念なところ
良いところ
- 価格が安い!
- 軽量・薄型で扱いやすい
- 日常利用には十分な性能
- サポート終了後も有効に活用可能
残念なところ
- 高負荷なアプリには向かない
- ストレージ容量が現代の基準では少なめ
iPad Air第2世代は、軽量で持ち運びやすく、日常のタスクには十分な性能を持つモデルです。最新モデルには劣る部分もありますが、手軽に使えるタブレットとしての魅力は健在です。
Wi-Fiモデル
Wi-Fi+cellularモデル
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