イラスト用のiPad選びで重要なのはチップだけではありません。メモリやディスプレイも作業にかなり影響します。
この記事ではProcreateを利用するのに最適なiPadを紹介します。
対応機種
Procreate の現在のバージョンは、iPad の以下のモデルをサポートしています。
iPad Pro (M4)
iPad Air (M2)
12.9 インチ iPad Pro (第 1、2、3、4、5、6 世代)
11 インチ iPad Pro (第 1、2、3、4 世代)
10.5 インチ iPad Pro
9.7 インチ iPad Pro
iPad (第 5、6、7、8、9、10 世代)
iPad mini (第 5、6 世代)
iPad Air (第 3、4、5 世代)
イラスト用のiPad選びのポイント
Procreateを利用するにあたってiPad選びは重要です。Procreateでは使用しているiPadによって描画可能なサイズや使用可能なレイヤー数が異なります。
詳しくはProcreate ヘルプから確認できます。
本当はもっと高解像度のイラストが描きたかったのにとならないようにiPad選びの際は必ず確認しましょう。
チップやメモリなどの基本スペック以外の部分でもイラストを描く上であったほうが便利な機能があります。
ProMotion
イラストを描く際に、iPadのProMotion機能は以下のようなメリットがあります。
- スムーズな描画
ProMotionテクノロジーを搭載したディスプレイはリフレッシュレートが高いため、Apple Pencilの遅延が極めて少なくなります。ペンの動きがよりリアルタイムに反映され、紙に描いているかのようなスムーズな描き心地が得られます。特に繊細な線を描くときや、細かいディテールを描く際に役立ちます。
描画やスクロール、ズームなどの操作が滑らかに動くため、作業がストレスなく行えます。
- 視覚的な疲労の軽減
高いリフレッシュレートにより、画面のちらつきが減少し、長時間の作業でも目の疲れが軽減され快適に作業できます。
これらの点から、ProMotion機能は本格的にデジタルイラストを描く人にとって、作業の質を向上させてくれます。
ProMotionがないと絶対ダメかというとそんなことはありません。とりわけ長時間イラストを描く際にはあったほうがいいという感じです。
フルラミネーション
フルラミネーションディスプレイは一般的なディスプレイと違い、カバーやディスプレイパネルが一体化されているディスプレイです。
一般的なディスプレイではApple Pencilのペン先と実際の描画がわずかにずれて見えることがあります。しかし、フルラミネーションディスプレイではこのずれがほとんどなく、ペン先と描かれる線がより直接的に感じられ、より正確な描画が可能になります。
以上を踏まえておすすめのiPadを紹介します。
おすすめのiPad3選
iPad Pro M4 | iPad Air 第6世代 | iPad 第9世代 | |
チップ | M4 | M2 | A13 |
メモリ | 8〜16GB | 8GB | 3GB |
サイズ | 11,13インチ | 11,13インチ | 10.2インチ |
ProMotion | ◯ | ✕ | ✕ |
フルラミネーション | ◯ | ◯ | ✕ |
Apple Pencil | Apple Pencil Pro | Apple Pencil Pro | Apple Pencil 第1世代 |
価格 | 168,800~ | 98800円〜 | 49800円〜 |
すべてを求めるならiPad Pro M4
予算に余裕のある方はiPad Proがおすすめです。
- M4チップの圧倒的なパワー
- 最大16GBメモリ
- ProMotion搭載
- フルラミネーションディスプレイ搭載
- 11インチと13インチからサイズが選べる
- Apple Pencil Pro使用可能
先ほど紹介した機能をすべて満たす機種はiPad Proしかありません。iPad Airの最新機種でもProMotionテクノロジーは搭載されていません。
また、iPad Proはストレージの容量によって、搭載しているメモリの容量も異なります。16GB搭載しているモデルはストレージ容量が1TB以上のモデルです。
価格を抑えながら必要十分な性能を求めるならiPad Air 第6世代
- 10万円以下で購入可能
- M2チップ搭載
- 8GBメモリ搭載
- フルラミネーションディスプレイ搭載
- 11インチと13インチからサイズが選べる
- Apple Pencil Pro対応
iPadProの価格を考えると現実的にはiPad Airが最もコスパの優れた選択肢といえます
iPad AirにはProMotionは搭載されていません。しかし、M2チップと8GBメモリでほとんどの作業は快適にこなすことができます。iPad Air第6世代からは11インチと13インチの2種類からサイズが選べるようになりました。スペック的にはどちらのサイズも同じです。
簡単なイラスト中心で、とにかく安い機種ならiPad第9世代
- 5万円以下で購入可能
- A13チップ搭載
- 3GBメモリ
- Apple Pencil 第1世代対応
無印 iPad第9世代は最もコスパの優れたiPadといえます。ProMotion、フルラミネーションはどちらも非搭載です。しかし、A13チップと3Gのメモリ搭載で49800円という価格で購入できる点が最大のメリットです。
気をつけること
ストレージ
作成した画像や動画をiPad本体に保存するのか、クラウドに保存するのかで必要なストレージ量は違って来るので、一概にどれだけのストレージが必要とは言えません。プロクリエイトを利用する人の中には他のイラストアプリを使用することもあるかと思いますので、ご自身の必要なストレージを選択するのが良いかと思います。
メモリ
プロクリエイトを使用するにあたって、メモリは使用できるレイヤーの数に関係することや、高解像度の作品をスムーズに処理するために重要です。iPad ProやiPad Airのようなモデルは、8GBまたは16GBのRAMを備えているため、複雑なプロジェクトも快適にこなせます。無印iPadでもメモリは3GBから4GBあるので、シンプルなイラストには十分です。
画面サイズ
大きな画面は、特に細かいディテールの作業に便利です。13インチはキャンバスが広く使えるので精細なイラストを描きやすく、レイヤーなどを表示した状態でも作業するスペースが確保できるので便利です。
一方、iPad Air 11インチやiPad (第9世代)の10.2インチもバランスの取れたサイズで、描いていてそこまで窮屈な感じはしません。持ち運びにも便利です。
Apple Pencilはあったほうがいい?
あったほうがいいです。プロクリエイトで利用しないでいつ利用するんだって話です。アップルペンシル以外で筆圧を感知するペンはありません。ただ、アップルペンシルでもUSB-Cは筆圧感知の機能がないので注意です。
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