Illustratorでは上手にイラストを描くことができなくてもプロンプト一つでベクターイラストを生成できるようになりました。
生成ベクターの使い方やベクターイラストを上手く生成するポイントを説明します。
生成ベクターの基本的な使い方
ます、基本的な使い方です。最初に長方形ツールで四角形を描きます。この四角形が生成するベクターイラストのサイズになります。ベクターイラストは後でいくらでも拡大できますので、あまり大きくしすぎないようにしましょう。生成に時間がかかってしまいます。

次に図形の下にあるコンテキストバーにプロンプトを入力します。

ここでは「最近の線画風の女性、全身」と入力しました。下のようなイラストが生成が生成されました。
粗さはありましすが、数秒で生成されるベクターイラストであることを考えると、とてもクオリティーは高いと感じます。

生成ベクターではプロパティパネルにバリエーションが合計3つ生成されます。好きなイラストを選ぶことができます。

今回は以下のようなイラストが生成されました。

オプションを利用してバリエーションを作ろう
生成タイプの変更
コンテキストタスクバーの歯車のアイコンをクリックします。

設定できるオプションがいくつかありますが、「コンテンツの種類」を変更してみます。

シーン、被写体委、アイコンの三種類があります。最初の設定では「被写体」になっています、が「コンテンツの種類」を変更するだけで、生成結果がまったく違うものになります。下の画像は同じプロンプトで生成したイラストです。

「シーン」にすると背景が描かれ、その中にプロンプトの人物が描かれました。「アイコン」はとても簡単なイラストになりました。
ディテールの調整
同じく、歯車のアイコンをクリックして、「ディテール」のスライダーを左右に振ることによって生成されるイラストを簡単に変更できます。「最高の」ほうに振るとより詳細に描かれたイラストになり、「最低」のほうに振るとシンプルなイラストになります。
今回はプロンプトに「線画」いう表現を使ったのでこのような結果になったのかなと思います。

生成ベクターをはじめとしたIllustratorのAI機能は公式サイトでも紹介されています。
うまく生成するコツ
生成AIは難しいと感じる方もいると思いますが、少しコツを押さえれば誰でも簡単にクオリティーの高いイラストを生成できます。
プロンプト
よくやってしまいがちな日本人の女性などと入力してしまうと江戸時代のような人物が生成されてしまいます。
プロンプトのコツとしては、修飾語に「最近の」「線画の」「スタイリッシュな」など、少し今っぽくなるような言葉を利用してみて下さい。
プロンプト以外
生成ベクターはいいところはプロンプトにそこまで長い文章を利用しなくても、クオリティーの高いイラストを生成できることです。
それが、先ほど紹介した「コンテンツの種類」と「ディテール」を調整する方法です。
例えば、人物や動物、乗り物などを単体で生成したい場合はコンテンツの種類を「被写体」のままにしてみて下さい。
より描き込まれた絵にしたい場合は「ディテール」のパラメーターを最高の方に振ってみて下さい。逆に単純なイラストにしたいときは「最低」の方に振ってみて下さい。
Illustratorのベクター生成AIのメリット
Illustratorのベクター生成を利用することによって以下のようなメリットがあります。
- 短時間に多くのイラストを仕上げることができる
- 苦手なテイストのイラストも簡単に作成できる
- 顧客への提案の段階で時短になる
- 長文のプロンプトが必要ない
- ベクター生成できるのはIllustratorだけ
生成ベクターAIを利用できるプラン
生成ベクター機能はIllustratorを使えるプランであれば利用できます。Illustratorを使えるプランは以下の2つです。
Illustrator単体プラン
- 毎月500生成クレジット(生成ベクターを500回利用可能)
- IllustratorのPC版とiPad版
- Adobe Expressプレミアム機能
- 100GBのクラウドストレージ
- 月額3280円
Illustrator以外は利用しなくないという方はIllustrator単体プランがおすすめです。年間を通しては利用しないという方は月々プランを利用して1ヶ月だけ使ってみることも可能です。
コンプリートプラン 毎月1000生成クレジット
- 毎月1000生成クレジット(生成ベクターを1000回利用可能)
- Illustratorを含めた20種類以上ののデスクトップ、モバイルのアプリ
- 100GBのクラウドストレージ
- 月額7780円
コンプリートプランは価格は月々7780円と安くはありませんがAdobeの20種類以上のソフトやサービスが使えるプランです。本格的に制作作業をする方はこのプランがおすすめです。
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